| ● 五十肩の運動療法 
 運動療法には、理学療法士やマッサージ師が行う、徒手抵抗運動と他動運動(マニプレーションと言い、癒着剥離をするために徐々に肩関節を動かし、関節の可動域を広げる)がある他、患者自身が一人で行う運動があります。
 
【用具を使った体操】 
 ★ プーリー運動
 
 椅子に腰かけた状態で、頭上の滑車に通したロープ両端の握り棒を持ち、両手を交互に上げ下げします。この時、健側で患側の上肢を持ち上げるように滑車運動を繰り返します。
 滑車とロープをかける場所さえあれば、自宅でも可能な機器を使った運動です。
 
 ★ ショルダー・ホイール
 
 壁などに取りつけられた「ショルダー・ホイール」と言う円形の大きなリングの横に立ち、肘関節を直角に曲げて、そのリングの外側の握り棒をもって回します。(内旋・外旋運動)
 
 ★ コッドマン体操
 
 体を前屈させて立ち、手に1〜2キログラム程度のアレイか、アイロンなどを持って垂直にぶら下げ、肩と腕の力を抜いた状態で、膝を屈伸させて腕をブラブラさせます。 
 ★ 棒体操
 
 長さ1m、太さ4cmほどの棒を使い運動を行います。
 
 
 棒の両端に手を当てて、交互に側方に押し上げます。 肩幅より広めに棒を持ち、肘を伸ばしたまま頭上高く上げ、上げた棒を頭の後ろでゆっくり下げ、また逆の動作で戻します。> 
 
肩はしご 
肋木運動(1) 
肋木運動(2) 
肋木運動(3) 
肋木運動(4) 
【用具を使わない体操】 
 
 両手を後ろで組み、障害のある方の手首を健側の手でつかみ、上に引き上げます。 手を前で組み、そのまま頭の後ろに回して、腕の開閉運動を行います。 床に両手、両膝をついて腰を後方に引き、万歳の格好をします。この時、手を前方につくほど効果的です。 
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